東京オリンピック2020開会式前日に…
大人であれば誰しも過去に戻りたいと思ったことがあると思います。
誰もが過去に戻ることはできません。
しかし、この時代、過去の自分に間接的に会う事は出来たりします。
実際に会うのではなく、写真や映像の中の過去の自分に会うという事ですが…。
過去の自分の画像を見て「こんなこと考えていたな」と思い出すこともあれば、
過去の自分の意外な一面に気づくことがあるのではないでしょうか?
私も最近、昔の自身の映像を見て、気づいた事がありました。
もう3年近く前の出来事になります。
時は2021年7月。1年遅れで東京オリンピックが開催された丁度その時でした。
当時私は大手国内生保で営業職員として勤務していました。入社3年目でした。
東京オリンピック開会式等のため世の中が連休に入る前日…非常に暑い日だったのを覚えています。
あの日、入社してから最悪の出来事が起こったと当時は思っていました。
具体的な事は大人の事情で書かずにおきます。
当時の私にとっては本当に最悪な出来事でした。
その最悪な出来事が起こった日の深夜の映像を先日目にする機会がありました。
最悪な出来事が起こった直後のはずなのに、私非常に良い表情をしていたんです。
あの日は翌日から4連休で子ども達と会社帰りに実家に帰省していた事は影響していると思います。
でも、それを除いても良い表情をしていました。
3年近く(2年半)が経った今、その理由が分かりました。
心の表面は最悪としか感じていなかったけど、奥底では諦めて吹っ切れていたのだなと…。
悪魔に魂を売り渡す?
あの日、私は暑い中自転車で片道30分以上の営業先から上司に呼び戻されました。
実際に呼び出したのは支社の部長で、ある行為について指摘されました。
「ダメなものはダメ」の一点張りで、社内規定に違反しているかどうかも教えてくれない。
というより、違反しているかどうか分からなかった模様。
なら炎天下に何故呼び出した?
こっちは自転車で30分以上かけて営業先にトンボ返りなのに…。
非常にデリケートな問題なので、そのことに関して社内規定を作るよう義務付けられています。
従業員は自由に閲覧できる体制を整えて当然…と思っていたのですが、あの会社では社内規定が
作るだけ作って支社の専門スタッフにさえ存在を知られる事がなかった…それだけのことです。
あの時、喉元まで出かかって、飲み込んだ言葉があります。
「私は代理店の人間ですから、そこはきちんと説明していただかないと納得できません」
当時は私、国内生保の営業職員でした。なので、支社の部長はこう答えたでしょう。
「何言ってるの?〇〇生命の人間でしょう?」
そうしたら私、こう返答してしまったと思うんです。
「確かに〇〇生命に在籍はしていますが、悪魔に魂まで売り渡したつもりはありません!」
これを行った時の支社部長や上司の顔が見てみたかった気もします。
ただ、あの日、自転車こぎながらこう考えてハッとしました。
私、自分の所属している会社のことをそんな風に思っていたの?
罪悪感にさいなまれました。
もしかしたら、炎天下の呼出しや明確な理由なき指摘よりも自分への罪悪感で最悪と感じたのかも。
善悪ではなく価値観の違い
ここでいう「悪魔」とは善悪の事ではありません。
善悪ではなく価値観・保険屋としての価値観、保険観とも呼んでいるものです。
保険会社はどこも自社の保険観を大切にしています。
商品内容以外にも従業員特に営業職員に対しての考え方等各社価値観は色々。
当然ながら自分の会社の価値観が正しくて素晴らしいと信じています。
上層部や総合職の人たちは特にその傾向が強いのです。
信じ込んでいるだけに営業職員にも当然のように同じ価値観を持つことを求めます。
他の会社を知らない営業職員はその価値観をすぐに受け入れることができます。
が、私のように他社を経験している人、特に代理店と言う少し違う目線から
保険会社を見たことがある人間は既に別の価値観を持っていたりします。
あの会社と私の価値観の違いには入社当時から気づいてはいました。
あの会社の価値観は価値観で認めつつも、自分の培ってきた価値観も大事にしていました。
でも、それは実は結構無理があって…あの会社の価値観に染まってしまう事は
悪魔に魂を売り渡すほどに受け入れがたいことだった…
間違っているとは思わない。考え方の一つとして認めている。でも、染まりたくない。
じゃあ、何故、私はこの会社にいるの?…いる意味なんてない。
この会社に長く勤務する意味はあるの?…長く勤務する意味なんてない。
もうそろそろ潮時かな…。
あの時は自分でも気づかずにいました。
が、あの日、炎天下で自転車往復1時間以上漕ぎながら、あるいは実家へ向かう電車内で
私の脳の奥で脳細胞たちが会議を開いて、あの会社に決別宣言をしたのでしょう。
なので、あの東京オリンピック開会式前日の夜の私は良い表情をしていた…。
最悪の出来事に見えたけど、実は人生が良い方向へと向かう転換となる出来事だった…。
悪い出来事がキッカケで自分の本当に大事なものに気づいた。
人生には度々、こういうことが起こるのかもしれませんね…。
ちなみに私の勤務していた国内生保は極めてまともな優良企業です。
そこは誤解なさらないようお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
元生保レディの替え歌研究所
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