保険会社直属から乗合代理店への移籍者が増えている本当の理由

query_builder 2023/12/18
生命保険

保険営業職が好きな人が移籍


保険会社直属でも代理店勤務でも離職率が高いのが業界の常。

多くの会社が離職率を低くしようと試行錯誤していますが、なかなか難しいようです。


保険会社直属の場合、以前は保険営業の仕事が嫌になって辞める人が大半でした。

が、ここの所、乗合代理店に転職する人が増えています。

私のいる会社も入社してくる人の半数が保険会社直属だった人たちです。


何故、保険会社直属から代理店に移籍する人が増えているのでしょうか?

移籍する人に共通しているのは保険営業と言う仕事自体は好きと言う事。

様々な理由で所属保険会社で働くことが嫌になり転籍するのです。


その理由ですが、

「複数の保険会社の商品を扱って幅広い提案がしたい」

「代理店の方が手数料が高い」

も理由の一つではあります。

しかし、これは転職理由に占める割合は意外と低かったりします。

他にもっと大きな理由があって、直属から代理店へと転籍を希望するのです。


私もそうでしたし、知人や同僚もそうです。


採用も新契約も…


保険会社直属、特に漢字生保・国内生保と呼ばれる会社は新契約以外に求められるものが多い。

担当するお客様の給付金請求や各種変更等の保全と呼ばれる仕事、新しい顧客情報の入力…

中でも強く求められるのが採用です。


実はこの採用活動につかれてしまって、転職を考える人が結構多いのです。

国内生保では友人知人が入社すると、大きな契約を1件もらえた以上に評価されます。


何故、そんなに採用が評価されるか…それは国内生保が未だに人数至上主義だからです。


「入社した人の家族や友人の契約が欲しい。家族や友人から契約を貰いつくしたら用済み」

という意見を結構見かけますが、これは正しいとは言えない。

とにかく人数が欲しい。

営業部長・支部長・所長と呼ばれる管理職の人たちの最大の仕事が営業部の人数を増やすこと。

本来は営業部の人数を増やして、多くの契約をいただくのが目的だったと思います。

が、あまりにも増員できた場合の評価が高すぎて、本来の目的を逸脱してしまっているのです。


ある時点で一定の人数がいなければ営業部が縮小や閉鎖、管理職は左遷。

どんなに営業成績が良くても、人が減ってしまっていては高い評価は得られない。


今いるメンバーが働きやすい環境を作って、離職率を低くすれば、必然的に人は増えます。

しかし、それには時間がかかる。

求められるのは短期間で人を増やすこと。

手っ取り早いのが採用です。

なので、管理職の皆さんは採用の事で頭がいっぱい。


ところが、この採用が営業職員頼みになってしまっているのです。

求人広告等を出したりもしますが、なかなか応募がないのが現実で…。

ハローワーク前などでスカウト…もクレームになる可能性大。


営業職員にママ友や担当顧客を誘ってもらうのが一番手っ取り早い。

そんな訳で営業職員に人の採用を強く求めることになります。


占いや食事会等のイベントを開催して、そこに人を呼んで…

という採用活動をしている会社が多いのです。

イベント開催が決まると毎日毎日人を呼んだか確認されます。

「採用につながらなくても良いから誰か呼んで」と頼まれることも…。

あまりに必死過ぎて営業職員は疲弊してしまっていたりします。


育たない新人、採用意欲の低下、そして…


イベントに人を呼んだら、その人を採用しようとあの手この手…です。


採用の話はしない条件でママ友を呼んだのに、

その日のうちに採用面接を受けるよう懇願されてしまい、

ママ友との関係が悪化…営業職員が激怒…なんてことも…。


「イベントに来たAさん、何とか採用できないかな?」

等々毎日しつこく言われて、営業職員が嫌になってしまうことも…。


営業職員の中にはママ友と一緒に働きたい…と言う人も中にはいます。

が、仕事とプライベートは分けたい。

ママ友と同じ職場で働くのはちょっと…という人が多いのが現状。


採用された人が大事にされて、長く活躍してくれれば良いのですが、

会社は育成より採用に力を入れていて…。

結局、そんなに長くは在籍せずに退職してしまうのが現状です。


それどころか「あなたが採用したのだから、育成は任せた」となったり

「話が違う!この条件なら入社しなかった。騙したのね!」と友人関係にひびが入ったり…。


こうしているうちに「友人と一緒に働きたい」と考えている人さえも採用への意欲が低下。


それなのに、毎日のように採用採用言われて、会社の事が嫌になって…

「でも、この仕事自体は好きだから、代理店に移籍しようかな?」

となってしまうのです。



人数増加への近道は…


本当に人を増やしたいのなら、営業職員が働きやすい環境を作るのが一番です。

働きやすい会社になれば、友人知人に自信を持って「一緒に働かない?」と言えます。

ただし、「どんなに働きやすくても友人と一緒に働きたくない」と言う人もいるので強制は禁物。

営業職員が自主的に採用活動してくれるのが理想…


しかし、今の人事評価制度では、営業職員に採用活動を強制せざるをえないのが現状。

「いかに人数を増やせたか?」だけではなく、

「長く活躍している営業職員が沢山いる」ことも高く評価するようになったら、

管理職も営業職員の働きやすさにも注目するでしょう。

「辞めさせない」「家族契約を強制」等になってしまい営業職員を苦しめる可能性もありますが…。


管理職の皆さんは営業職員を軽視しているわけではないんです。

長く働いて欲しいと思っていますし、入社したからには活躍して欲しいと思っています。

会社側も同じです。

今の人事評価制度も長年試行錯誤して、営業職員の事も考えて作られたはずです。

が、ちょっと道を間違えてしまい、本来とは別の方向に向かってしまっているのです。


代理店に移籍した元営業職員の独断と偏見に満ちた考えですが…。


今回は以上です。




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元生保レディの替え歌研究所

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